ワンコイン、内診なし。性も生理も相談できる「私のかかりつけ」を目指して。 北欧発・若者から産後までのライフステージに寄り添う「ユースクリニック」とは。

「生理痛が重い」、「なんとなく体調が優れない」、「性感染症になったかもしれない」など、病院に行く勇気はないけれど、家族や友達には相談しづらい若者の性や身体の悩み。ともすると我慢してやり過ごしてしまいがちですが、もっと早いうちから自分の身体に向き合ってほしいと、近年日本で普及しはじめているのが、10~20代向けのカウンセリングメインの相談所、「ユースクリニック」です。
今年1月、まだ日本では数少ないそんなユースクリニックの一つが、上野皮フ科・婦人科クリニック(東京都台東区)で立ち上がりました。
「将来、子どもを産む、産まない、産むなら何人欲しいなど、選択できるのは自分の健康が保てていればこそ。もっと若いうちから自分の身体と向き合ってほしい」。こう話すのは、同クリニック事務長の西郡(にしごおり)真知子さんです。さらに西郡さんは、ご自身の出産と流産の経験を通し、産前産後や育児の悩み、ひいては「コロナ疲れ」で心身の不調で悩む女性などにも頼ってもらえたらと、対象年齢を30代まで延長し、ユースクリニックの気軽な利用を広く呼び掛けています。
開設に至った思いについて、西郡さんにお話しを伺いました。

西郡 真知子 / Machiko Nishigori 1976年生まれ、東京都出身。白百合学園幼稚園から高等学校まで一貫校で育ち、成蹊大学経済学部卒業後、エルメスジャポンに入社。結婚して退職後、26歳で第1子を出産。医師の夫の開業に伴い、医療法人理事、事務長として医療法人社団悠俊会上野皮フ科・婦人科クリニック勤務。2度の流産の経験が、現在の活動の契機となる。

 


  婦人科トラブルに無縁だったのが、32歳を機に一転

ー 西郡さんはお1人目を出産されたあと、2度の流産をご経験されています。当時の様子を振り返っていただけますでしょうか。

25歳のときに1人目を妊娠しました。それまで子どものころから水泳や器械体操、アイススケート、バレーボールに打ち込んできたスポーツ少女で、婦人科に関する悩みは一切ありませんでした。
試合や大きな行事に生理がぶつかっても支障はなく、婦人科にお世話になるとしたら妊娠したときぐらいかなと思っていたら、本当にその通りでした。

妊娠中も検診では特に何も指摘されず、順調に出産日を迎え、病院についてすぐ分娩台に横になって、わずか20分で出産。
安産祈願で戌の日にお参りに行きますが、まさに犬にあやかった超安産でした。出産で体力を使っていないので、産後も楽でしたね。

ー そんなにスムーズに行くこともなかなかなく、ある意味、理想的な妊娠・出産ですね。そこへ産後の不調もないとは。

まったくです。よく産後はエストロゲンが急激に減って心身のバランスを崩しやすいといいますが、私はほとんど影響を受けませんでした。
産後うつもなく、むしろお腹の中が一掃されて、より体調がよくなったと思ったほどです。強いて言えば歯が弱くなったくらい。

その6年後に1回目の流産を経験することになるのですが、それまでの間は、婦人科に相談するような悩みはまったくありませんでした。

今でこそ、これがどんなに奇跡的で恵まれたことだったかが、身にしみてわかるのですが。

ー それが6年後、32歳を機に状況が変わってくるのですね。

はい。生理が来なかったので妊娠を疑い、近所の病院を受診しました。そこで妊娠がわかり喜んだのですが、その2週間後の診察で医師から「発育が悪いね」と言われてしまって。
でも、これから発育が追いついていけば特に問題ないということだったので、流産の覚悟は特にしていませんでした。

ところがさらに1週間後、8週目に入るころに再受診したら、「心臓が止まりかけている」と。
次の受診のとき、赤ちゃんの心臓は完全に止まっていました。

 

  まるで、赤ちゃんを「モノ」扱いされたような感覚

ー どんなお気持ちでしたか?

特段悲しいとか辛いという気持ちはなく、涙も出ることがありませんでした。ぼーっとして、お会計して家に帰るまでの記憶は曖昧です。

ただ、流産が確定したあと、医師の対応がすごく機械的だったのが印象に残っています。赤ちゃんを自然排出するか、掻把するか、希望を聞かれたのですが、流産後のフローチャートがすでに決まっているのでしょう、まるでタピオカ屋さんで、「甘さ控えめにしますか、どうしますか?」と聞かれているような感じでした。

そのとき思ったんです。
「ああ、先生の頭の中では、上の病棟の誰がもうすぐ生まれそうとか、ほかのことを考えているんだな。医師が相手にするのは、今進んでいる妊娠、今続いている病気なんだな」って。医師にとって流産というのは「もう終わった」こと。あとは処置するだけ。だから、機械的なんだと。

その1か月後、赤ちゃんが自然排出されました。トイレで握りこぶし大のものがごろごろと出てきて、そのなかに胎嚢と思われる水風船のようなものがあり、そっと拾って、他の塊と分けて病院に持っていきました。
自然排出の場合は受診しなくていいと言われたんですが、あまりにも血の塊が大量でしたから不安だったんですね。

診察では、胎盤などが残ることもなく、医師から「きれいに全部出たね」と言われました。これで完結ですと。
 
ホッとした気持ちもありましたが、「きれいに出たね」とサラッと言われ、まるで赤ちゃんをモノ扱いされているようで、抵抗を感じました。

さらに、私の知らない間に染色体検査に出されていたようで、後日、結果報告書をもらうことになりました。
説明を受け、健康で生まれるということは、染色体の数や長さなどあらゆる条件が揃わないと叶わないということを改めて知りましたが、同時に、自分のあずかり知らぬところで、赤ちゃんを実験台にされたようにも感じました。

ー 西郡さんにとって忘れられない記憶になっているのですね。体調はすぐに戻りましたか?

はい。幸いその後順調に生理も戻り、34歳でまた妊娠することができました。でもこのときも7週目で発育の悪さを指摘され、9週目で流産。

前回とは違う病院でしたが、「あなたが悪いわけじゃなく、ずっと横になっていてもだめなときはそうなる」と、淡々と言われました。このときは流産の処置を受けました。

34歳、流産処置前のエコー写真。私にとっては人生最後の胎児エコーとなりました。

 


  「みんなこんな扱いをされてきたのか」

ー それまで婦人科系のトラブルとはまったく無縁だった西郡さんにとって、2度の流産は、その後の人生にどういった影響を与えたのでしょう?

先ほども申し上げましたが、1度目のときも2度目のときも強く感じたのは、医師は続いている妊娠、続いている病気でないと相手にしてくれない、ということです。流産とわかった途端、対応が機械的になる。

2度の流産を経験すると、また同じことが起こるのではと、妊娠することが怖くなるものです。そこに対して、医師からもっと踏み込んだ心のケアがあったら、次の妊娠にもっと前向きになれたかもしれない。

それに、当時はまだ不育症についての解明が今ほど進んでいませんでしたが、仮に私に不育症の可能性があったとして、不育治療や他の方の体験談など何らかの情報提供があれば、もしかしたら治療に前向きになって、もう1人産めていたかもしれません。

全妊娠の10~15%の割合で、流産すると言われています。
自分と同じ経験者が日常的に生まれ続けているなかで、みんなこんな扱いをされてきたのかなと思うと、流産した人へのフォローがあまりになされていないことに、愕然としました。

ー その気づきが、ユースクリニックの開設につながっていくのでしょうか。また、ユースクリニックの概念について教えてください。

当初私は、ユースクリニックというものを知りませんでした。
当院の婦人科には、聖路加国際病院産婦人科医長を務めた栗下昌弘医師に週に1回診療に来てもらっていますが、その栗下先生とお話するなかで、ユースクリニックという存在を初めて知ったんです。

ユースクリニックといえば、本家スウェーデンでの取り組みが有名です。スウェーデンの人口は東京の人口と変わらないのですが、国費によって、260ものユースクリニックが開設されています。
そこでは主に15~25歳までの方を対象に、性や自分の体調で気になることだけでなく、学校の先生や友達には相談しづらい心の悩みなど、幅広い悩みについて相談にのってくれます。

クリニックというと、日本のイメージではお医者さんによる診療をイメージしますが、スウェーデンのユースクリニックには医師が常駐しておらず、看護師、助産師、心理相談士などがいて、必要があればドクターにつなぐという仕組みです。

私は先にお話ししたように、26歳で妊娠するまで、婦人科にかかったことは一度もなく、それが流産を経て自分の身体に対して思い通りにいかない現実を知り、いわば挫折を味わった。

本来、私たちの身体は、いつどういう悩みや状況に直面するかわかりません。そういったことをもっと若いうちから知ってもらい、自分の身体に関心をもって、きちんとケアをしてほしい。

そのためには確かにユースクリニックのように、学生が気軽に健康相談できる場所があるといいはずですよね。

相談内容は生理痛がひどい、生理前にイライラする、性感染症になったかもしれない、妊娠したかもしれない、なんとなく体調がすっきりしない、ストレスで気持ちが落ち込んで回復しないなど、体調や心にまつわる悩みなら何でも大丈夫です。

本来ならこういった機能を学校の保健室や地域の保健センターが担うべきですが、残念ながら日本の公的機関は、こうした性教育の領域に立ち入ることには積極的ではありません。
もともと栗下先生はユースクリニックの立ち上げを考えていらしたので、それならと、当院で開設することにしたんです。

 


  「内診がない」というハードルの低さ

ー そういった性や自分の健康について、婦人科ではなく、ユースクリニックに相談するメリットはどのようなところにありますか?

まず第一に、ユースクリニックでは「内診がない」という点です。
お腹がいたいと内科は受診しても、婦人科を受診しない大きな理由が、内診への抵抗感だと思います。性交渉が未経験の方はなおさらです。

もちろん、婦人科でも患者さんの意思を尊重し、内診を希望しない人には無理には行いません。ですが、やはり内診、特に超音波によって得られる情報は多いですから、それを拒否する患者さんにいい顔をしない医師もいます。
そんなケースでは、自分の生理や性の悩みを気軽に相談したいとは、なかなか思いにくいでしょう。

一方、ユースクリニックは、ちょっとした勇気を持つだけで扉を叩くことができます。この敷居の低さこそ、ユースクリニックの特徴です。

ー 確かに内診がなく、相談だけで大丈夫というハードルの低さは、当事者にとってみればかなりアクセスしやすいと思います。もしその場で病気が疑われたら、そのときは病院に紹介してくれるのでしょうか?

はい。ユースクリニックによって、カウンセリング者は医師だったり、看護師や助産師だったりとさまざまです。当院のユースクリニックでは、婦人科診療の経験豊富な栗下医師が相談にあたります。

カウンセリングの過程で、何かしら病気の可能性が疑われ早い受診が必要と判断したら、「いついつまでに病院にいったほうがいいよ」とか、「近くの婦人科を紹介しましょうか?」とお伝えするようにしていますが、場合によっては栗下医師や、当院の女性の婦人科医が後日診察することができます。
もちろん、相談者が希望する他のクリニックをご紹介することもできます。

いずれにしても、最初から病院で検査をされるより、気持ちの準備をしたうえで診察を受けることが可能です。
一方、食生活や運動など、生活を見直すことで改善が予想されるようなら、「まずは半年続けてもらって、それでも変わらないようなら、隠れた原因がないか調べるためにも、一度病院にかかってみてね」とアドバイスします。

これが結果的に早めの受診につながると思いますし、そうやって若いうちから自分の身体の状態を正確に知ることは、子どもを産むかどうかを決定する自由を手に入れる、リプロダクティブ・ヘルスの考えにも一致します。

たとえば生理が重い方の場合は、子宮内膜症の可能性も考えられます。早めに分かれば、ピルで痛みを抑えられるし、将来の妊娠に備えることができます。
でもその原因が分からないままだと、いつまでも痛みを抱え、QOLが低下するだけでなく、いざ妊娠したいと思っても内膜症の影響で不妊や妊娠しづらい状況となり、悩むかもしれない。

産む、産まないということをいざ自分で選択しようとしても、ある程度そのときまで自分の健康が保てていなくては、その選択さえできません。

そうならないよう、婦人科を受診するとっかかりとしてユースクリニックを利用してもらえたら嬉しいですし、うまくいけば10代、20代のうちに何でも話せる、かかりつけ医を見つけられるかもしれない。
そうなれば、その後妊娠や出産、産後、更年期を迎え悩みを抱えたときなど、生涯にわたって相談することもできます。

ー 自分の体質や病歴などを把握してくれたうえで、その後も要所要所で相談にのってくれる。ユースクリニックの先生をかかりつけ医にする、という選択もあるのですね。しかも1回のカウンセリング料は、20分500円とか。学生さんにとってはとてもありがたいですね。

そうなんです。500円でも300円でもよいのですが、とにかく、学生さんやお若い方々に気軽に受けてもらえる価格設定にしました。

仮に1,000円持っていたとして、500円でカウンセリングを受けて、気持ちをすっきりしてもらって、帰り道に残りの500円でスタバに寄ってコーヒーでも飲んで、ほっとしてもらえたらなって。

実際に、相談に来てくれた方からは、帰りがけに「安心した」「相談してよかった」といった嬉しい感想をいただいています。

 


  学校側の「性教育」に対する根強い偏見

ー こうなると、多くの学生たちにユースクリニックの存在を知ってもらいたいですが、認知度を高めるための取り組みは?

現在、当院のユースクリニックに相談しにきてくれた方はみんな、ネット検索でたどりついた方たちです。
でもそうなると情報収集能力をもった子たちに限定されてしまうので、一番の理想は、学校や保健室の先生がユースクリニックの存在を生徒に伝えてくれることだと考えています。

そう思って、まずは私の母校に連絡し、「今後、自分の体調や身体のことについて相談に来た子に渡してほしい」と、ユースクリニックの案内カードの話をしたところ、なんと「そういう性教育のようなことをされては困る、寝ている子を無理に起こすことはしないでください」と言われてしまって。

実はその後も、知り合い経由で問い合わせた10校近くから同様のことを言われました。いまだに日本の学校は、こうした性教育が絡むことに強いアレルギー反応があると、改めて思い知りました。

ー 確かに、日本では先進的な性教育を行うと、かえって性の目覚めや性的行動を助長してしまうと思い込み、なかなか踏み込んだ教育をしない傾向があると聞いたことがあります。

そうですね。日本では性教育というと、男女別々の教室で妊娠の仕組みや避妊の方法を聞くことがメインになっていますが、性教育の本来の目的は、「性交年齢を上げること」なんです。

ユースクリニックのあるスウェーデンは性教育にも力を入れていますが、まずは男女ともに同じ教室で、自分の身体を守るのは自分なんだということを教え込みます。
そして、16歳など若い年齢で妊娠してしまうことの責任の重さや、身体への負担などを知ることで、学生たちは、勢いでの性交渉を思いとどまるようになるのです。

実際に性教育を行うことで、最初の性交年齢を上げているというデータもあります。
一方、日本の性教育は、ただパンフレットを渡して“やったことにしている”のが現状です。

海外と同じレベルで性教育を行う学校を見つけるのは、もはやイリオモテヤマネコを見つけるくらい難しいですね。

ー 他の事例として、性教育が進んでいるオランダでも、同じく性交年齢が上がったというデータがあると聞きます。ちなみに、性教育というと「性の多様性」教育も含まれると思いますが、性別を問わず、性的マイノリティなどに悩む子も、ユースクリニックで相談を受けられると考えてよいですか?

もちろんです。ユースクリニックは、必ずしも女の子だけのものではありません。性的マイノリティの子はもちろん、カップルで来てもらってもいいですし、男の子でも大丈夫。
当院は皮膚科の看板も掲げていますから、男の子でも構えずに入ってきていただけます。

特に今は、中長期化するコロナの影響で生活のあらゆる場面で制限がかかり、ストレスを抱えていたり、相談できる場がなく悩みを抱えていたりする子が多いと思います。

ユースクリニックは、何回相談にきても大丈夫な場所です。相談後、学校やご両親に連絡することも一切ありません。

 


  生涯のライフステージにわたる「かかりつけ医」を見つけてもらえたら

ー ここまでお聞きしてきて、ユースクリニックは今後の社会で、若い世代の健康づくりのインフラ的存在になっていくのではないかと思いました。
若いうちから自分の心身に向き合い、大切にすることが当たり前の文化になり、「こんなはずじゃなかった」と涙を流す人が減るように。この動きが日本社会に根付き、国や地域、学校機関ともスムーズな連携ができるようになることを願っています。
これが最後の質問になりますが、ぜひ西郡さんたちのご活動について、ユースクリニックの未来について、これからの展望をお聞かせください。

当院のユースクリニックは対外的に、AYA clinicという名称でも運営しています。
当院は当初、ユースクリニックの相談対象年齢を15~24歳にしていましたが、より切れ目のないライフステージのサポートとして、本来のAYA世代(=Adolescents and Young Adults ;思春期と若年成人を指します)である15~39歳へと対象年齢を広げました。

学生さんだけでなく、産後間もない方の体調不良や育児にまつわる相談のほか、病院に行くほどではないけど、何かしらストレスや悩みを抱えている方にも、広く相談にきていただけるようにしたいからです。

産後1か月までは検診で病院に行きますが、それが終わると病院に行く機会も減り、相談する場所もなくなってしまいます。
実際は、そこからホルモンバランスの大きな変化が起きて、心身のバランスが崩れやすい時期に突入するので、塞ぎ込んでいる方も多いはずなんです。

それに今はまだまだコロナの影響下にあり、自分の思い通りに生活できず、虐待とは言わないまでも、感情がコントロールできずに悩むお母さんもいると思います。
そんな「コロナ疲れ」で心身の不調を感じる方のために、やはり1回500円で相談していただけるようにしました。家を空けづらい方のために、オンライン相談にも対応しています。

当院の栗下医師は30年以上産科診療に携わってこられたので、産後の方のケアのみならず、更年期障害や更年期うつ病などの婦人科疾患にも、専門的なアドバイスが可能です。
栗下先生を頼って、いまだに栗下先生に赤ちゃんを取り上げていただいた方々が来院されるんですね。その方たちが先生と話して安心して帰っていく様子をみて、まさに、「これぞかかりつけ医だ」と思いました。

私自身、流産という出来事を通し、「続いている妊娠、続いている病気」からはずれ、医療の力だけでは癒えない悲しみや苦しみを抱えました。当時の私が切実に求めていたサポートを、まさに提供できる場所にしたい、という思いが強いです。

この流産・死産の苦しみはもちろん、不妊治療をしている方や不育のことで悩んでいる方も、専門のクリニックは妊娠率を上げることが目標になっていて、その過程で思い悩む方々がどれほどいらっしゃるだろう、と思っています。
不本意な形で治療を終えることになった方も、数多くいらっしゃるはずです。

そんな、いわゆる医療行為の範疇では支援しきれない、成仏できない思いを残した方々にも必要なケアを届けたいと思っていましたので、ユースクリニックがそういう場所になり、お一人お一人にとってのかかりつけクリニックになってもらえたら嬉しいです。

まだまだ立ち上げたばかりですが、今後ユースクリニックがどう成長していくか、楽しみに育てていきたいと思います。

取材・文 / 内田 朋子、写真 / 本人提供

 


\あなたのSTORYを募集!/
UMU編集部では、不妊、産む、産まないにまつわるSTORYをシェアしてくれる方を募集しています。「お名前」と「ご自身のSTORYアウトライン」を添えてメールにてご連絡ください。編集部が個別取材させていただき、あなたのSTORYを紹介させていただくかもしれません!
メールを送る